トレード毎にリスク率を変える。
資金の1%を初期リスクとしてマーケットに参入するということは、他で述べた通りだが、ここで、タートルズが用いたフィルターについて考えてみる。
その内容は、「エントリのシグナルが発生した時、直前のシグナルによるトレードが成功に終わっていた場合には、そのシグナルを無視する」というものである。
「トレンドフォロー型のシグナルが続けて成功することはあまり無いであろう」というコンセプトがその背景にある。
このフィルターを、リスク率の観点から言い換えれば、
「エントリのシグナルが発生した時、直前のシグナルによるトレードが成功に終わっていた場合には、そのシグナルによるトレードのリスク率を0%にする」ということになる。
つまり、初期リスク率を可変にすることで、資金管理に売買のフィルターを取り込んだことになる。
ピラミッディングの際にリスク率を増やすということは他で述べたが、そういう意味でも、私の資金管理法は、可変リスク率モデルである。
ところで、上述のフィルターによって無視したシグナルが大きなトレンドに発展してしまったらどうするのか?
ダマシを避けるはずのフィルターが、利益を逃す役目を果たしてしまうわけだが、タートルズは、そのような事態を避けるために、シグナル発生頻度の異なるシステムを併用した。
具体的には、シグナル発生頻度の高いシステムにフィルターを適用し、シグナル発生頻度の低いシステムには常に従うという方法をとった。
当然、私の手法にもこのようなfail-safe機構が望まれるわけだが、システムの二重化は必ずしも必要ではない。
私の手法では、フィルターによって無視したシグナルがトレンドに発展するようなら、その過程で、ピラミッディングのシグナルが発生するはずである。(実は、タートルズの手法でも同じことが言える。)
ピラミッディングの際にリスク率を増やすということは既に述べたが、これにfail-safe機構を担わせる。
つまり、ピラミッディングのシグナルが発生した時に、リスク率を0%から0.5%に引き上げるのである。
この時点で、0%のリスク率で始まったポジション(つまり、架空のポジション)は、実際にリスクを伴ったポジションとなる。
1%ではなく0.5%にした理由は、繰り返しになるが、
「トレンドフォロー型のシグナルが続けて成功することはあまり無いであろう」というコンセプトがあるからである。
また、フィルターによってエントリが遅れたせいで、そのトレードが損失に終わる可能性が高まることも、その理由のひとつである。
「損は小さく」を忘れてはならない。
以上が、私の可変リスク率モデルである。
参考文献
現時点で、www.originalturtles.orgがアクセス不能のため、タートルズのルールブックについては、本サイト上にコピーを用意した。
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